9歳 女子
2,3年前からダンスを習っている。今は週に2日~3日ほどのレッスン。
この夏は練習もハードだった。
今年の初め頃からカカトに痛みがではじめる。
常に痛いと言っていたが休むと回復する。
11月、痛みがひどくなる。
下からつきあげるような痛み、カカト内側は触れただけでもギャーッと声を上げるような痛みがある。
整形外科へ行き、炎症を起こしているために痛みが出ているとのことでダンスをやめるように言われた。
継続した治療はなく、とりあえず運動をやめて様子を見るとのこと。
とりあえず1週間、ダンスレッスン、運動、外遊びを中止。
若干痛みは引いてきているがまだ歩くのも痛い状態。
ダンスはやめたくないとインターネットで検索し、同じようなかかとの痛みの症例を見て来院。
症状からして、病名で言えばシーバー病(踵骨骨端炎)だろう。
歩行痛、階段の上り下りで痛い、押しての痛みもある。
ある時、カカトの痛みを軽減できると思い厚めの靴下を履かせると「これならカカトを着いて歩ける~」と言ったそうだ。
それまで痛くてカカトが着けずつま先立ちで歩いていた、これはお母さんも気付かなかった。
まずカラダ全体の歪みをチェックして修正。
ふくらはぎに若干の張りがある、足関節と膝関節もねじれている状態。疲労の蓄積もうかがえる。
まずはカカト内側の押しての痛みを取り除く。
「さっきより楽になった」
「これならどう?」
「痛くなーい」
押しての痛みは簡単に取れた。
続けてふくらはぎの張りを取り除く。仰向けでかかとをトントンと着いてもらう。
「痛くなーい」
これなら問題ないのではと思い、立って動いてもらう。
歩く、ベッドを階段に見立てて上り下り。
「痛くない」
「カカトちゃんと着いてる?」お母さんも半信半疑。
続けて両足ジャンプ、片足ジャンプをしてもらう。
「ちょっと痛い」
痛みを確認すると着地時の痛みではなく、飛ぶ瞬間に痛いという。
さっきまでとは原因が違うものだ。これは足関節、膝関節のねじれに関連があった。
修正してもう一度ジャンプ。
「痛くない」
連続してなんどもジャンプしてもらうが、痛みは出ない。
「ジャンプできるなんて信じられないです」
見ているお母さんも驚いている様子。
歩行時の癖、立つ姿勢、日常生活での注意点を伝えて終了。
翌日ダンスのレッスンがあるということだが、しっかり一晩睡眠を取れば問題ないだろう。
驚きつつ痛みなく飛び跳ねているのを見ると嬉しくなった。
これでダンスを辞める必要はないですね。
なかむら自然形体院
住所:東京都板橋区蓮根3-2-14城戸ビル1A
問合せ先:03-5939-8675
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